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4月25日参議院内閣委員会で質疑を行いました

4月25日に参議院内閣委員会にて「医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法律案」いわゆる「次世代医療基盤法案」について、石原伸晃経済再生大臣などに質疑を行いました。特に、機微な個人情報である医療情報の取扱に配慮し、効率的且つ国民が安心して利用できる医療ICTを構築することについて訴えました。

質疑の動画はこちらからご覧になれます。発言は00:20:10から開始されますが、下段の「自見はなこ」をクリックしてもご覧になれます。

4月25日参議院内閣委員会での質問の様子(動画)

 

【議事録(ハイライト抜粋)】*議事録(自見はなこ分 全体抜粋)はこちら

○自見はなこ君 自民党の自見はなこです。よろしくお願いいたします。
ふだんは厚生労働委員会に所属しておりますが、本日は内閣委員会へ差し替え、伺い、医療分野の研究開発に資するための匿名加工医療情報に関する法案、いわゆる次世代医療基盤法案について質問の機会を頂戴いたしましたこと、難波委員長を始め理事、委員の先生方にも心から感謝を申し上げます。
また、今回の法案の趣旨は、医療情報を匿名加工し、健康・医療に関する先端的な研究開発及び新産業の創出を促進し、もって健康長寿社会の形成に資することとしてくださっております。石原大臣を始めとして、一丸となってこの目的を達成していただくということでより多くの方々が恩恵を受けるようになると確信をしておりますので、大きな期待を抱いているところであります。
特に、最近の創薬研究の流れや課題をお伺いしておりましても、必ずと言っていいほどデータの利活用ということが主要なテーマの一つとして出てまいります。
医療、特に創薬の分野の発展の歴史ですが、ヨーロッパで十九世紀の半ばに有機化学によって創薬が行われておりました。例えば、世界で初めて合成され、一八九九年に発売されたのは医薬品のアスピリンですが、これを創薬したバイエルなどはグローバル企業となっております。
一方、日本企業ですが、主に一九六一年以降に、国民皆保険が開始されてから本格的な創薬研究というものが開始され、数々の新薬を世に送り出してまいりました。その後、一九九〇年代からは、日本の製薬企業は、自分で作った薬は自分で売ろうということでグローバル化の流れに入り、MアンドAなどを通してその流れは現在も加速をしております。このような厳しい競争の時代に、日々、研究開発や経営努力などに我々の医療が支えられているんだなということに、医療関係者としても一国民としても大変な敬意とそして感謝を感じているところであります。
また、日本の創薬の力でございますが、国際的に見ても効率が良い方であるとは言われておりますが、残念なことに、新しい分野で、特に抗がん剤や分子標的薬やバイオ医薬品などの分野で出遅れてしまっております。背景にはマインドチェンジができなかったことがあるというふうに言われています。
創薬は、それまで、実験動物を使って薬理・生化学で得られた創薬の標的、いわゆるターゲットに対する低分子化合物というものを有機化学で作っていましたが、一九九〇年代に入りましてから、米国が国家プロジェクトとしてヒトゲノム計画というものを推進し、新しいタイプの創薬、ゲノム創薬が開発されてまいりました。また、加えて、経営実体としまして大学発のベンチャーが創薬の先頭に立ちましたが、日本はこの大きな二つの波に、これを自らつくり出せなかったことということに遅れがあるというふうにも言われているところであります。
このような背景からも明らかなように、これからの創薬、あるいはこの分野の研究開発の鍵の一つは、データを専門家集団がどう利活用していくのか、ここに大変大きく懸かっていると言えると思います。また、安倍政権になり、まだまだ課題は種々ございますけれども、研究開発の分野、例えば昔のいわゆるナショセンであります、国立研究開発その他の活動についても大変な御理解をいただいているというふうにも伺っております。
今回の法案も、研究開発で直面するいわゆる結果の出ない時期であります死の谷と言われる時期を、国としてどうデータを利活用しながら後押ししていくのかということを法律として進めてくださっているということで心強く思っております。
さて、今述べましたような創薬などに関する医療情報の収集は、特殊な情報をカスタマイズして集めるという側面のある一方で、その医療に関わるデータや医療ICT、いわゆる医療ネットワークについても、近年の技術の発展というものは目まぐるしいものがありまして、その切り口から考えても、実に多くの医療に関わる情報というものが存在しているのが現状であります。例えば電子カルテの情報ですとかレセプトの情報、医療だけでなく最近は介護の情報など、実に様々なデータがございます。
私は、今は百年に一度の大きな日本の医療の変革期であると考えております。それはデータネットワーク革命であるとも思いますが、ここに、単に技術に引っ張られるだけではなく、あくまでAIを含めてその主たる活用者は人間の側にあるんだということ、我々の人間としての生活に沿ったものであるんだということを大切にした上での制度設計でなければいけないと思っておりますし、また、逆説的に申し上げれば、人間生活を基盤に置いた制度設計であれば、我々医療従事者も安心して活用することができ、その活用も更に進んでいくだろうというふうに考えております。