2025年5月13日 義肢装具の未来を共に推進する議員連盟 設立総会
- Hirata Inaho
- 5月13日
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更新日:5月29日
2025年5月13日(火) に「義肢装具の未来を共に推進する議員連盟」 が設立されました。会長尾辻秀久先生のもと、自見はなこは事務局長に就任しました。
義肢装具をはじめとする補装具は、身体に障害のある方々の生活を支えるうえで欠かせないものです。日常生活や社会参加を可能にするだけでなく、疾病や負傷の治療にも重要な役割を果たしています。
これらの補装具の採型や製作、適合には高度な技術と、医療・福祉に関する専門知識が求められます。そのため、国家資格であり、医療現場を支えるコメディカルスタッフの一職種である「義肢装具士」がこれを担っています。
しかし現状では、義肢装具等は公定価格が定められており、物価や人件費の高騰が反映されにくいため、義肢装具士の処遇は厳しい状況にあります。年収の低さから離職者が増え、さらには義肢装具士を目指す学生も減少傾向にあります。2025年4月時点で、全国10校の養成校のうち2校が学生募集を停止しています。このままでは将来的に義肢装具士の人材不足が深刻化するおそれがあります。
また、治療用装具の費用は原則として「療養費払い」により、患者がいったん全額を自己負担し、後に払い戻される仕組みです。そのため、経済的に困難な状況にある方々が装具を必要としても、実際には治療を受けられないケースがあります。さらに、療養費が支給されないケースも発生しており、これが装具療法の受療を妨げ、患者の社会復帰の障害となっています。
義肢装具等は、単なる治療器具ではなく、障害のある方々の人生に長く寄り添う支援機器です。そして、それを担う義肢装具士は、生涯にわたって生活を支える専門職であり、社会全体で支えるべき存在です。
こうした現場の課題を政策に反映させ、補装具制度の改善、義肢装具士の処遇向上、後進の育成支援など、実効性ある施策の実現に向けて真摯に取り組んでまいります。
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